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というか、今朝方うとうとしてたときに、ちょうどテレビでニュースがやってたんだ。
それの影響がバリバリなんですが、実に変な夢を見た。



以下夢の内容、


■■■■

湿るような暗さを持つ薄暗い路地裏を歩いていると、目の前から変な男が歩いてきた。
露出度の高いというか、腰に布切れ一枚回しただけの格好をした男だ。
頭のねじが4,5本抜けているのだろうと思った僕は、目を合わせないようにと顔を背けて歩く。
ただなんとなくその男の顔が気になって、ちらりと上目遣いに男を見ると、目が合った。
(やべぇ・・・)
直感的に本能が逃亡命令を下す。
早歩き決定、こんな路地裏、すぐに去るべきだ。
そう思って歩き出そうと一歩踏み込んだそのときだ。
「なぁ、君」
こちらを見るなり男は声をかけてきた。
危ないと感じ、道を蹴るようにして二歩目を歩き出す僕に、もう一度男の声がかかる。
「君だよ君」
逃げられないと思った僕は、三歩目を踏み出すことを止め、男のほうへと振り返る。
「なんですか?」
「あぁ、やっと気が付いた」
気付きたくなかっただけだよ、馬鹿野郎。
うれしそうに微笑む男の年齢は、僕とそう変わらない青年だった。
「知らない人について行っちゃダメだって、小学校のときに習いませんでした?」
「君に声をかけて君が振り向いた時点で、君は僕の存在を知っているから知らないことにはならないよ? ということで、僕と君の間には知らない関係は成立しない」
屁理屈もいいところだ。犯罪者かこいつは。
「僕は急いでいるんだ。かまわないでくれ」
「まぁまぁ、行く先の道草は食べてこそ粋ってもんさ。だから君も道草を食べようよ」
新たな勧誘か何かか、いやこの際そんなことはどーでもいい。
「いや、別にいま食べたいとも思わないし」
「いかんね! それはいかんねっ!! 生き急ぐってのは思いのほかつまらないもんだよ?
そんな君をいいところへ連れて行こう!」
(人の話聞けよ)
そんなことを思っていると、腕をものすごい力でつかまれ、引っ張られる。
「おまっ、離せっ!!」
「はっはっはっ! いいからいいから!」
どこがいいんだよ、馬鹿野郎。
路地裏をすべるようにして走る男に引っ張られ、走ること数分、僕の目の前にひとつの建物が現れた。
白い外壁を基調とした直方体の塊。形はモダンに、しかしどこかレトロで、アートを思わせる黒色の幾何学模様が入った建物だ。
「”ヘルス・ケア”?」
建物の前につけられた看板の文字をなぞるようにして読み取る。
金文体の細長くかかれた文字には確かにそう書かれていた。
「あぁそうさ。この建物の名前だ。
心の不調を訴えた人が、心の健康を取り戻してもらうためにここでリフレッシュしてもらう。
だからヘルス・ケア。この世の楽園!」
何処が楽園か。
「で、僕はいたってフツーなんだが・・・ここでリフレッシュする意味あるのか?」
「Non! 心がっ! 心が廃れきってるのさっ!!」
クネクネ気持ち悪い踊りを目の前でする男を半目でみつつ、ため息を吐く。
「あーはいはい。入ればいいんだろ、入れば」
用事があったような気もするが、はじめからなかった気もする。
どーでもよくなったので、男を入り口前に放置して、入り口を開ける。
瞬間、
「この変態!!」
いきなり女の甲高い怒声が目の前に飛び込んできた。
声の先を見れば三十路のOLが中年のリーマンに罵声を浴びせて罵っていた。
「クズッ! 豚ッ!! アンタみたいな変態は死ねばいいのよっ!!」
「あぁっ・・・そこっ!! そこもっと・・・いいよ、そこもっとぉおおっ!!」
男女どちらもが満足した顔付きだった。
「あー、彼女は日ごろの鬱憤を晴らすために、あーやって他人を罵ってもらってストレスを発散してもらっているんだよ」
「ってぇと、相手の中年は日ごろ怒鳴ってばっかりだから、怒鳴られて発散してるんか?」
「正解☆」
正解、じゃねぇよ…いつの間に入ってきやがった。
右を見れば、テレビでよく見る体操のお兄さんが体操座りでぶつぶつと呪詛のように言葉をつぶやいていた。
「ガキウゼェ,ガキウゼェ,ガキウゼェ,ガキウゼェ,ガキウゼェ,……ブツブツブツ」
「・・・あれは?」
「彼はまだビギナーでね。まだここに来て間もないから・・・。ほら、左を見てごらん」
男の声のとおりに見ると、日本の首相とアメリカの大統領がキャッキャウフフといちゃついている。
「わ、私の作った手料理の味・・・どぉ?」
「HAHAHA,Fuck'n Jap! Fuck!」
どこかオカマな口の曲がった日本総理と、どこかねじの外れた黒人米大統領の図はとてつもなく奇怪だった。
「さぁ、君もこの魔法の粉で存分にリフレッシュしてくれたまえ!」
異質空間に耐え切れなくなった僕は、迷わずドアを蹴破り道路を転がるようにして走りだした。道は続くも、先は見えない。
だがそれでも僕の足は止まることはなかった。

目の前が真っ暗になってゆく。

【 完 】

■■■■


あー、まともな夢じゃねぇな・・・
おきたとき、冷や汗というか、変な汗が出てた気がします。

ともあれそんなところで。

んでは。
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